Reve ライフBlog

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美容師目線で感じた事や日々の出来事 家族のことやお店のことなど店主である SHINGOが執筆しています。

新社会人としての苦悩な日々。~辛い美容師アシスタント時代2~

 

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前回の続きから

 

前回の記事はこちら↓

hairboxreve.hatenablog.com

 

 





11月

オーナへ再び辞めたいと直談判。

オーナーと店長が熱すぎる説得をしてくるんです。

店長(女性)は泣き出してしまう。

(店長ゆえの責任感があったのでしょう。当時の僕には全く理解ができてなかった..)

 


不思議と僕はその様子が嫌いじゃなかったんですね。

かと言って好きかというとそうでもないんですけど。

その様子を見て、不思議ともう一度美容師として技術を習ってみようと思ったんです。



こっそり寮を抜け出し遊びに出ていたことも
無事バレて、オーナーからは猛説教を喰らいました…

技術の習得に本腰を入れることを約束させられました。


今、思うとそうやって親身になってくれる先輩達がいてくれたおかげで、こうやって今の自分があるわけです。


あの頃、熱い先輩達がいなかったら今の僕はとっくにいないです。

 

感謝しないといけません。



本腰を入れる約束を

 

オーナーとしたにもかかわらず

 

さぼりがちな夜の練習会を見かねた先輩たちに説教されるかと思いきや

 

みんなが優しく食事に連れて行ってくれたり

 

親身に話を聞いてくれて、次第に僕の心も

 

美容師をもう一度やろうという気になっていきました。









12月


少しずつカットの練習も取り入れつつパーマのロッド巻の練習を主にやっていました。

ロッド巻きはかなり苦戦しました...

時間内に巻けない、汚い...

自分への不甲斐なさと、うまくできない焦りから

ウイッグ(練習用の人形)を投げつけロッドを散乱させ絶叫してました。


「あー!!クソー!!」


キレる僕にキレる先輩たち。


「そんな短気起こすならやめてまえ!!!」


怒号に怒号です。


でも悔しいから絶対やめない。
(負けず嫌いなんす...)

血圧は最高潮。





店は年末でビックリたまげるぐらいの

人、人、人、人、人、人、人、人


失せるやる気と奮い立たせる自分で葛藤の日々でした。


AM6:30出勤  PM10:00営業終了 片付けて精算して帰宅。


営業で疲れ果て練習もとてもやる気が出ませんでした。


31日まで営業、その後みんなで打ち上げ会をすると聞き


テンションがダダ下がりに。


年末の最終日に誰が美容室なんて来るかよと思っていたけど、遅くまで激混みでいやになりました。











1月


成人式で正月から仕事になりガッカリ。


AM3:30に出勤して


15名を着付け、ヘアセットのアシスト業


20歳のお姉さん達を送り出し


眠気との戦いでグッタリしました。




この頃、ストレートパーマの試験に合格して薬剤塗布から通して任されるようになり少しだけ仕事に幅ができる。











2月


真冬の寒さで手荒れが酷く皮が何回もむける。

アカギレと相変わらず蕁麻疹の痒さで夜も眠れず日中は薬の副作用で眠気との戦いです。

何人か手荒れが酷く美容師を諦め退職して行きました。

この頃は電話応対が苦手すぎて、なるべく電話から遠ざかって着信があるとトイレへ逃げ込む。

 


ある日先輩から指摘され全て電話対応する羽目に。



お陰で電話対応のノウハウを全て叩き込まれました。

体育会系の「~っす。」は社会人としてダメと何度も指摘をされるがなかなか治らない。









3月


卒入学式を控えた方々が多く来店して、12月にも増して忙しい日々でした。

休憩なしの営業でお昼も食べずに働いてたら

流石に店長が休憩してきていいよと声を掛けてくれて16:00遅めの食事をとってたら
(この時間になると食欲があるのかどうかもわからない)

その様子を見た他の先輩から

「店長シャンプーしてるけどサボってないでシャンプー変わって!!」

めちゃくちゃ理不尽な言いがかりに葛藤しました。

社会に出るとこういった理不尽さは度々経験します。

トイレだけが憩いの場になっていきました。





カラーリングの原理、美容理論、コールドパーマの原理原則


月一の全店合同ミーティングなどなど休みはほぼなくなってきてましたが

この頃の僕の吸収力は半端なく、あらゆる知識を詰め込んで実践してこなして

自分の肥やしになっていく過程がだんだんと楽しくなってきてました。




4月から新入生を迎えるにあたって先輩としての心構えと自分自身を引き締めるようオーナーはじめ店長、チーフに口酸っぱく言われました。








美容師1年目のまとめ


美容師、というか社会に出て1年目はとてもキツイです。

それはどんな職業も同じだと思います。

慣れない生活と不規則な就業時間、今は大幅に改善はされてると思うけど…

それでも学生生活から一変した生活に慣れるにはまだまだ大変です。



そして、生活の変化というのはストレスも半端ないです。

自分もこの時期は体調をよく崩しました…

蕁麻疹に季節の変わり目には風邪をひき、熱とだるさと戦いながら仕事してました。

 


しかし先輩達は、風邪だろうが熱があろうが出社してくるわけで.自分だけ休むわけにもいきません…

かなり理不尽さを感じることも多々あります。




それでも、1年間続けると

技術、接客の基礎、アシスタント業務はほぼこなせるようになってました。

それは、ただ、こなせるだけですけど…

1年目で覚えたことを2年目から突き詰めていくことになります。




これから美容師を目指す人たちは1年は絶対に頑張ってほしいです。

それでも無理なら先のことを考えたほうが良いです。


あと一つ言えるのは

 

大丈夫、辞めたくなるのはあなただけではありません。

 

辞めたくなったから、しんどいからといって

 

変に気負うことはないです。それはみんな一緒だから。

 

 

気張りすぎてると感じるなら

 

一度流れに身を委ねてみる、ただ自然に任せる。

 

そうやってフッと力を抜くと不思議と道が開けることも多々あるんです。

 

頑張りすぎも良くないです。

 

基本は"楽しむ"そんな姿勢で。

 

 

 


そしてアシスタント業は2年目へ続く。