ルーツを知る。
興味のあることに関して
その事、物、人に関するルーツを知る事で
より関心が深まり知識がつき理解が深まって
いきます。
そんな過程が好きで僕は興味のあることに関しては様々なルーツを調べるんですが
そういった意味では、考察する、観察する
由来を知るなど事柄や物事を深く知ることも
大変好きです。
(浅いところ、物事の表面だけをみて判断したくない)
なので歴史には結構、興味があるんですが
最近は「バスクシャツ」について色々と調べて
ルーツを読み、より、興味を抱きました。
例年、暑くなってくる初夏を迎える頃には
必ずと言っていいほど着たくなるのが
「バスクシャツ」なんですね。
これ、ほんと毎年毎年繰り返し着用したくなるこの吸引力はなんなんだろう…?
そう考えた時、ふとバスクシャツのルーツを知りたくなったんですね。
リゾートウェア然とした、その爽やかなルックスは初夏〜夏の定番中の定番ですよね。
ラフな風合い。
厚手のタフなコットン生地。
船底のように横に広くあいた「ボートネック」
と呼ばれる襟。
ボーダーと称される白と青の二色の横縞。
バスクシャツと言えばこんなイメージを抱く
方が多いんじゃないでしょうか?
ともすれば、「可愛い」とされがちな
フレンチカジュアルを代表するカットソー 。
しかし、ルーツを辿れば可愛さとは無縁なことがよくわかります。
バスクとはフランスとスペインにまたぐ
海辺の地方の名前からの由来で
元々は漁師や船乗りたちが着ていた作業着なんです。
厚手のコットン生地には耐久性と海風対策。
ボートネックは濡れた時にも脱ぎやすくする為
ボーダーは海に落ちた際に目立ちやすく発見されやすくする為。
そういった機能性にきちんと裏付けされてるんですね。
現在に至るまでフランス海軍のユニフォームとして今も採用されてるんですね。
これだけ聞いても見た目の可愛さとは無縁なことがよく分かります。
タフで実用的なワークミリタリーウェア
といったところでしょうか。
もうこれだけで、今年もバスクシャツが
着たくなります。
(既に着てるけど...笑)
そんなタフなワークウェアがファッション化したのは1920年代。
フランスに住む、アメリカ人画家でファッショニスタのジェラルド・マーフィー。
彼が海辺のリゾートファッションとして取り入れたのが最初だそうです。
そして、そんな彼の友人のパブロ・ピカソ
小説家のアーネスト・ヘミングウェイ
といった巨匠たちが影響を受けこぞって着用し始め
南フランスのセレブリティ達の間で流行して
やがてはファッションとして市民権を得たそうです。
身近なバスクシャツひとつとっても
ルーツを知れば全然違った角度で見えてしまうから不思議です。
ボーダーの魅力は世代を問わず着用できて
素敵な清潔感と爽やかさ。
(出典:instagram@bonpon511)
ボーダー。
その一枚をコーデにトッピングするだけで
マリンファッションが完成する。
コーデに迷ったらとりあえずボーダー。
ボーダーのバスクシャツはそんな力を持った
キーアイテム。
その爽やかなルックスに反するタフで堅牢な
作りは太い番手の糸が使われ、目の詰まった
厚地の生地。
海で働く者達のワークウェアであったことを物語るタフさの象徴。
ヘタリにくく、着込み、洗いをかけるほどに
身体に馴染み愛着が増す。
街に出ればボーダー被りなんてザラ。
「あっ!この人もボーダー!」
なんて日常茶飯事。
だからといって着るのをやめようとも思わない。
むしろやめられない。そんな不思議な魔力。
吸引力があるのもボーダーのバスクシャツ。
今年もボーダーバスクの魔力に取り憑かれ
初夏の爽やかな抜けるような青空に
僕は、今日もまたバスクシャツを手に取ってしまうのだろう。