息子が使っていた我が家のエレクトーンがお嫁に行きました。
我が家にあるエレクトーン。
思えば、息子がエレクトーンを始めた小学2年生から、ずっと我が家で共に暮らしてきました。
2年生当時は演奏用の椅子に座っても全然足がつかなくてね…
指一本でようやく弾くことが、というか
鍵盤を押す事ができるくらいだったんです。
それでも中学になる頃には
アンサンブル(2人以上が同時に演奏)を組み
地区大会を勝ち抜き中国エリア大会に出場するまでになりました。
ソロにも出てます。
エレクトーンの魅力はジャンルを問わない無限の可能性を秘めていること。
POPS 、 JAZZ 、 クラシック、ラテン、ロック.......
数えきれないほどある世の中の音楽ジャンルを楽しむことができ
それゆえに自分が全く知らなかったジャンルを改めて知ることもあり
音楽視野を広げるきっかけになったり、そのことをきっかけに
そんな新しいジャンルを好きになったり。
とにかく表現の幅が広い!
ドラム、ギター、チューバ何でも音が出せるから
自分なりの楽しみ方を許してくれる自由な楽器なんだと思います。
そして初心者にもやさしい自動演奏機能もあったりで
子供から年配の方までとても幅広く演奏されています。
息子と共にアンサンブルで共演した子たちは
進学や就職した今でも
帰省した際には僕たちのお店に顔を出してくれて
「また、あのメンバーでエレクトーンやりたいね!」なんて話したりして
コロナ禍でギスギスした世の中だけど、少しだけホッとさせてくれるんです。
音楽は常に息子と共にあって、エレクトーンも
そんな息子にいつも寄り添うように互いに
年輪を刻み、年を重ねあってきた気がします。
そして息子の監督はいつだって"ハハ"です。
そうやって培っていった音楽は、やがては
中学文化祭で合唱の指揮者
高校文化祭ではピアノ
この時が息子にとって人生初ピアノでした。
プレッシャーもあったけど息子自身を大きくしてくれた。
エレクトーンはそんな存在です。
息子は高校を卒業後、東京の音楽系の学校へ進学し
銀髪になりました。笑
そして、僕自身もそんな影響を受けてか
ジャズ、クラシックといった音楽にハマり
未だに、そんな音楽に心を大きく揺さぶられます。
音楽の素晴らしさを我が家に伝えてくれた
エレクトーン。
東京で暮らす、主(息子)の帰りを
ずっと待っていたんですけど
その願いは叶わず、この度もらわれていくことになったんです。
(もちろん息子にも許可を得てます)
といっても、目と鼻の先のご近所さん宅へ嫁いで行くので
ものすごい寂しいかと言われれば…そうでもないです。笑
家で埃をかぶってるくらいなら
(大事にしてるので実際には被ってないけどね)
新天地で息を吹き込んでもらえてエレクトーンも嬉しいはず!!
息子がそうであったように
新たなご主人様にも音楽と共に豊かな人生
が送れますように。
大事にしてやって下さいましっ。